会社案内

代表取締役社長 前田靖 Yasushi MAEDA

社長の素顔-前田組二代目社長、笑顔の内側にある思い

世の中が、なんだかおかしな動きになっとるけど、現場に出て工事をする我々の仕事は変わらんで。
だけども、世の中に合わせて動いていくことも考えなあかん時代になってきとるね。

前田組二代目社長の前田靖は生粋の名古屋人。
インタビューの席で開口いちばん、いつものようにおどけて笑う。
下町人情肌の前田は、気取りもせず飾りもしない。
そのいっぽうで、創業者である先代の姿を見ながら、やがて事業を継承するのだと幼いころから責任を感じていたという。
社長就任から10年余り、その笑顔の内側にある思いを探る。

ピカッと昭和区ナンバーワン!

「私の人生においてこの仕事やってよかったなと思う瞬間は、何より地域の人たちに喜んでもらえたときです。昭和区の広路そして川原のコミュニティーセンターは、その例です。毎日のように住民の方々が利用する場所で、その施工を手掛けたのが地元前田組。互いに顔知れるというこの地域との一体感ですよ。」

そう語る前田の表情に実感がこもる。
なるほど、これならばその後のメンテナンスや関連施設計画など、必要なとき即座に対応が可能だ。このような目に見える関係は安心感につながる

「だから思ったんです。我々はまず地元昭和区でピカイチになる!とね。」

みんなのためによりよい仕事、豊かな愛情

「みんなのためという言葉にはお客様はもちろん前田組そして社会全体を含みます。よりよいとは安くて丁寧な仕事。さらにお客様の状況に合わせて納得していただける仕事であると考えます。正直言うと、前田組の提供する仕事は特に専門性の高い技術を有するものではありません。だからこそ基本に徹します。」

当たり前のことをケタはずれの情熱で取り組む

これこそ己の仕事に対するスタンスだと前田は語る

「たとえば現場のごみ処理や掃除。この当然のことをあえて意識し情熱をもって取り組みます。それは安全とも直結するからです。きれいな工事現場に事故はゼロですから!」

一般的に職場で事故や怪我のないことは当然だが、建設現場では常に危険と隣り合わせ。ゼロ労災を確実にするためには従業員一人一人が意識化しなければ成し得ない。

「そうしてひとつずつ当たり前のレベルを我々の中でも上げていくんです。」

では、豊かな愛情とはいかに?

「これは人と接する時の気持ちのことです。相手(お客様)に親身になって耳を傾ける。そうすると自然に人間関係が円滑になります。そして会話の質も、お客様に提案する内容も変化していきます。その具体的な形が、気持ちのよいあいさつじゃないでしょうか。

そこで、前田組のトップとして私が率先してやることとは、みなさまに挨拶すること、つまり前田組をもっと知っていただくことだと思います。足しげく現場を訪問し、まず私の顔を覚えてもらう。直接状況を見ながら、お客さんの話を聞く。これを繰り返すうちに現場のリーダーや仕事を発注してくださる方ともお会いすることがあるでしょう。こうして、安心感と信頼を獲得していきます。

二代目社長、前田靖の挑戦はまだ始まったばかり。果たして新生前田組はどう変化していくのか?
リーダーとしての思いと、それに伴う確実なアクションとは?前田の本気が冴える正念場はこれから。期待したい

お客様の声にヒントあり!

『こんなこともやってくれるの?!』
前田が時折驚かされるのは、お客さんの認識と建設側の常識にギャップがあることだ。前田組の持ち味は、すべてにわたり自社施工できること
設計、現場監督、そして大工といった各専門家が社内にそろっている。
ゆえに低コストで、直接手足を動かして作業を完了させることができる。たとえば棚板を吊りたいとか家屋の耐震補強をしたいとか、建物に関するご近所の困りごとを伺えば、たいていのことは解決できるのだ。

素人が知らない事実と業界の常識の差を縮めていくための、懇切丁寧な努力。
ここに前田組の存在価値がひかるのではないか、前田はそう確信している。

また災害時の救援物資として角材、べニア板、ビニールシートの資材備蓄管理を開始。いかなる時も社会に貢献できる企業たるべく、重要な一歩といえる。


前田は助っ人要請が携帯に入れば、即座に現場に駆け付け、自ら作業もする。

『こんなこともやってくれるの?!』
前田が時折驚かされるのは、お客さんの認識と建設側の常識にギャップがあることだ。前田組の持ち味は、すべてわたり自社施工できること

設計、現場監督、そして大工といった各専門家が社内にそろっている。ゆえに低コストで、直接手足を動かして作業を完了させることができる。たとえば棚板を吊りたいとか家屋の耐震補強をしたいとか、建物に関するご近所の困りごとを伺えば、たいていのことは解決できるのだ。素人が知らない事実と業界の常識の差を縮めていくための、懇切丁寧な努力。ここに前田組の存在価値がひかるのではないか、前田はそう確信している。

また災害時の救援物資として角材、べニア板、ビニールシートの資材備蓄管理を開始。いかなる時も社会に貢献できる企業たるべく、重要な一歩といえる。

前田は助っ人要請が携帯に入れば、即座に現場に駆け付け、自ら作業もする。

私の無我夢中!登山とマラソン

走るきっかけは名古屋シティマラソンへ仲間と参加したことですね。
10キロコースなのですが、夜間に時間をみつけては走る練習を重ね、2年連続出場し10分以上も記録を縮めました。
その後出会ったのが、トレイルランニング。

トレイルランニングとは登山道を駆け抜けるスポーツで、大会もあります。私は新城の山11キロをゆく大会に出場を決意。いつも10キロは走っているので、まあいけるだろうと。ところがふたを開けるとキツイのなんのって…時間制限ぎりぎりのランナーを追いかけるスィーパーに「がんばれ、まだ間に合う!」と声援うけ必死で到着。そう、私ドベですわ。

しかし、半年後ですよ。懲りずに別の大会に挑戦。その甲斐あって全体の中間層に位置しながらゴールできました。なりより爽快だったのは、山道の下り。雨あがりでしたので、ぬかるみで転倒者も続出。ところが私はまるでスキーの滑降の要領でスピードに乗り、なんとその間いっきに20人抜き。「ああ、走るって楽しい!

そして懲りもせず何度もエントリーするわけです。
エントリーしてしまえば、待ったなしで必死に練習しますよね。(笑)

その後フルマラソンにも挑戦し、走ることが趣味!と言えるまでになりました。
今は親しい人たちと山に登るのも楽しみです。

このタイミングだからこそ、若者を育てる!

前田組は高校を卒業したばかりの若手採用にも取り組んでいる。
新人社員は2年間現場で働きながら、週末を名古屋建設技能大学校(通称:センター)に通い日本の伝統的木造建築の技術を学ぶ。
2008年金融不安に端を発した世界的な経済後退の折には、企業は軒並み人材削減。瀕死の状態からようやく回復の兆しを見せ始めるも、新たな脅威が日本経済を襲うことになる。
しかし、前田は言う。若手育成への思いに変わりはないと。果たして前田の考える人材育成とは?

若者だからこそ、挑戦できる。

大工は大工作業のみに徹するといった、昔気質のこだわりに前田組の将来はありません。
我々が考えるこれからの職人とは、多様な技能をもち合わせていることです。

建築のことはもちろん電気・水道なども前田組の施工範囲にしていきます。これにより概ねの作業が社内で間に合うのですからコスト削減となり納期も短縮される。この仕組みがあるからこそお客様から見ても納得して信頼できる価格と品質の提供を可能になります。

このように体質を変え、新しい仕組みを構築するには、無垢でエネルギーのある人材のほうが圧倒的に適しています。そこで、高校卒業とともに現場で建築の実力をつけたいという若者に注目しました。

資格にチャレンジ!

採用2年目の若手社員の職務適応能力の見極めと、より緊密なコミュニケーションが企業グループの協力を得て始まりました。彼らには今後、得意分野から順に資格取得を目指してもらいます。

資格はお客様にとっては信頼の証。同時にそれが社員の自信にもつながります。若手が自ら志望して勉強したいというのならば積極的に支援する構えです。来年4月もすでに二名の新卒生採用を決めていますが、こうすることで先輩と後輩の中でも助け合い、競い合いながら、成長していける環境づくりを目指します。

無いなら、つくろう。

実は近年、前田組での木造案件は極めて少ないのが現状です。しかし当然ながら、新人は学んだ技術を現場で実践してみたいと思っています。それがフラストレーションになっていることが、彼らとの対話で明らかになりました。

「無いなら自分たちで機会を作ろうじゃないか!」

そこで新たな取り組みが始まりました。それがつぎて倶楽部

このつぎてとはセンターで最初に学ぶ木と木をつなぐ伝統的工法のことです。このような木工を各々が自主練習できるよう、社内に場所と材料の提供をすることになりました。いわば、当社初の公認のクラブ活動です。習作はひとつの成果として、社屋で披露できたら面白いですね。それを励みに、より満足のいくものを仕上げてほしいと思います。

現代の建築において現場監督者といえども木造技術を心得ていることは有利です。職人が行った作業の質がいいか悪いか、判断できる基礎になるからです。若手諸君にはいつか私の知識をはるかに超えて、前田組の屋台骨となることを心から楽しみにしています

サークル活動

経営者仲間で集うサークル活動は実に多彩で本格的だ。
前田も登山、ランニング、サーフィン、ファーストエイドなどに参加中。

このサークル活動で学ぶことは技術ばかりではない。役割や立場が入れ替わることでロールプレイングしながら、組織を運営することも体験すると前田は語る。また各々が「楽しい!やりたい!」という思いで既に活性化されているため、役割決めや連絡もスムーズかつ緊密。

「このスタイルが、社内にも趣味のクラブ活動という形で実現できたとしたら…」一緒に若手と走る様子を思い描き、思わずほほ笑む。
前田の夢は尽きない。

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