前田組社長このタイミングだからこそ、
若者を育てる!


 前田組は2006年から高校を卒業したばかりの若手採用に踏み切った。新人社員は2年間現場で働きながら、週末を名古屋建設技能大学校(通称:センター)に通い日本の伝統的木造建築の技術を学ぶ。2008年金融不安に端を発した世界的な経済後退により、企業は軒並み人材削減を始めている。しかし、前田は言う。若手育成への思いに変わりはないと。果たして前田の考える人材育成とは?
若者だからこそ、挑戦できる。
 「大工は大工作業のみに徹するといった、昔堅気のこだわりに前田組の将来はありません。我々が考えるこれからの職人とは、多様な技能をもち合わせていることです。建築のことはもちろん電気・水道なども前田組の施工範囲にしていきます。これにより概ねの作業が社内で間に合うのですからコスト削減となり納期も短縮される。この仕組みがあるからこそお客様から見ても納得して信頼できる価格と品質の提供を可能になります。このように体質を変え、新しい仕組みを構築するには、無垢でエネルギーのある人材のほうが圧倒的に適しています。そこで、高校卒業とともに現場で建築の実力をつけたいという若者に注目しました。」
資格にチャレンジ!
 「採用二年目の若手社員の職務適応能力の見極めと、より緊密なコミュニケーションが企業グループの協力を得て始まりました。彼らには今後、得意分野から順に資格取得を目指してもらいます。資格はお客様にとっては信頼の証。同時にそれが社員の自信にもつながります。若手が自ら志望して勉強したいというのならば積極的に支援する構えです。来年4月もすでに二名の新卒生採用を決めていますが、こうすることで先輩と後輩の中でも助け合い、競い合いながら、成長していける環境づくりを目指します。
無いなら、つくろう。
 「実は近年、前田組での木造案件は極めて少ないのが現状です。しかし当然ながら、新人は学んだ技術を現場で実践してみたいと思っています。それがフラストレーションになっていることが、彼らとの対話で明らかになりました。
  「無いなら自分たちで機会を作ろうじゃないか!」そこで先月から新たな取り組みが始まりました。それがつぎて倶楽部。このつぎてとはセンターで最初に学ぶ木と木をつなぐ伝統的工法のことです。このような木工を各々が自主練習できるよう、社内に場所と材料の提供をすることになりました。いわば、当社初の公認のクラブ活動です。習作はひとつの成果として、社屋で披露できたら面白いですね。それを励みに、より満足のいくものを仕上げてほしいと思います。
  現代の建築において現場監督者といえども木造技術を心得ていることは有利です。職人が行った作業の質がいいか悪いか、判断できる基礎になるからです。若手諸君にはいつか私の知識をはるかに超えて、前田組の屋台骨となることを心から楽しみにしています。」
続、トレイルランニング
 単独エントリーの三河高原トレイルランニングレース、8キロ走り切りましたよ。しかし、本当にきつかったです・・・最初の1.2キロと登りが特にしんどかったですね。通常しんどくなる原因には2つありまして、呼吸と心拍数が上がりすぎることと、もうひとつは膝や体の故障や痛みです。今回は懸念していたひざの痛みも出ず、呼吸と心拍の調整のみでしたから途中で歩いたりしながら完走することができました。あれほどきつかった思いも、完走することでかえがたい達成感を味わえることがランニングの魅力ですね。
完走したときの爽快感 また11月24日には恒例の名古屋シティーマラソンが控えています。これは経営者仲間と数十人一緒にエントリーするものですから、またちがった楽しさがあります。ある種の一体感、仲間意識が走る気持ちを支えてくれますね。そしてそのあとの打ち上げ会では仲間うちで表彰式を行なうのですが、盛り上がりますよ。これが楽しくて毎年参加する仲間も多いと思います。


←どんなにきつくても、完走したときの爽快感が私を待っています。
サークル活動
 経営者仲間で集うサークル活動は実に多彩で本格的だ。前田も登山、ランニング、サーフィン、ファーストエイドなどに参加中。いよいよ冷え込んできた11月、なんと2回目のサーフィンをするというのだからその意気込みは本物だ。このサークル活動で学ぶことは技術ばかりではない。役割や立場が入れ替わることでロールプレイングしながら、組織を運営することも体験すると前田は語る。また各々が「楽しい!やりたい!」という思いで既に活性化されているため、役割決めや連絡もスムーズかつ緊密。 「このスタイルが、社内にも趣味のクラブ活動という形で実現できたとしたら…」一緒に若手と走る様子を思い描き、思わずほほ笑む。前田の夢は尽きない。